森博嗣とハッカーと失踪と哲学と病気
翻訳作業は去年の10月に始めたが、ゴールデンウィークからネジを巻いて、以来完全無休状態で翻訳作業をしている。他の仕事もあるので四六時中翻訳してたわけではないが、この3ヶ月間は、週のうち3〜4日を翻訳作業に当てて来た気がする。
電車に乗っていても座れればたとえ2駅でもラップトップを開いて作業するという状況だが、そうすると不思議なもので、座れずに立っている時間もボンヤリしてるのがもったいない。もったいないので本を読む。暇な時にはそんなに読まないのにね。
だからと言って原書を読んだりはしない。大体、あんなものは持ち歩けない。 何を読んでるかというと今まで機会がなかった森博嗣。 5月からこれだけ読んだ。 すべてがFになる、 冷たい密室と博士たち、 笑わない数学者、 詩的私的ジャック、 封印再度、 幻惑の死と使途、 夏のレプリカ、 今はもうない。 あと2冊でシリーズ完結。 BSD カーネルのお供としては最適。作中に UNIX が登場するとなんだか嬉しい。書かれたのは90年代半ばなので、Telnet でログインしてメールを読んだりする。F の中心となる仕掛けもバリバリにカーネルハックした UNIX 上のシステム。謎を解くためにカーネルデバッグするという、オープンソースでこそ成り立つ設定。UNIX へのクラッキングが出てくるのは2作目だったか。最後の「今はもうない」は読み終えたばかりだが、このオチを書くためにそれまでの作品を準備したのではないかと思うくらいだ。長い仕込みだなー。
それ以外に読んでたのは、 マロリー・ブラックマンの「ハッカー」。少年少女ハッカー小説。 ダン・ヴァートン「リトル★ハッカー」。少年少女ハッカー実話。 吾妻ひでお「失踪日記」。これはおもしろい。 ついでにアズマニア (1) (2) (3)。 知り合いからもらった哲学書「 はじめて考えるときのように」。 永井明 「ぼくが医者をやめた理由つづき」 「ぼくが病気になった理由」。 ハッカーもの以外は、病気だったり、失踪だったり、哲学だったりと、どうも逃避傾向だ。
コメント